こんにちは。情シス先輩です。
情シスに配属され毎日ベンダー管理やヘルプデスク業務に追われていると、「このままで本当にいいのだろうか?」という将来への不安を感じることがあるかもしれません。
あるいは自社の基幹システムの運用しか経験がない、将来一人情シスになるかもしれないといった状況に、プレッシャーを感じる方も多いでしょう。
私自身、毎朝サーバーのランプを確認し、基幹システムの夜間ジョブのエラーメールが来ていないか怯えながらメールをチェックする日々を過ごしていました。
似たような内容のヘルプデスク対応やプロジェクトの進捗管理を繰り返し、閉塞感に悩まされていた時期もあります。
現在では無事に転職を果たし、毎日新鮮な気持ちで業務に取り組むことができています。
また、情シス担当者の採用にも関わるようになりました。
そこで、この記事では私が経験を通じて学んだ情シスに必要なスキルや狙うべきキャリアパスを紹介し、将来への不安を解消できるヒントをお伝えします。
技術スペシャリストを目指そう
キャリアパスを考える際の最初のステップは、自分の進むべき方向性を明確にすることです。
マネジメント職や技術スペシャリストといった選択肢がありますが若手情シスの方には技術スペシャリストを目指すことをおすすめします。
技術スペシャリストは特定分野で高度な専門知識を持ち、技術的な課題解決を主導する役割です。
ネットワーク、セキュリティ、クラウド、仮想化などに精通し、トラブルシューティングやシステム最適化といった組織になくてはならない業務を担います。
なぜ技術スペシャリストを目指すのか
なぜ技術スペシャリストを目指すのか。理由を説明します。
時間がかかる
スペシャリストには一朝一夕では到達できません。
膨大な学習時間と豊富な経験が求められます。
しかし、このブログを読んでいる方々は業務時間中に勉強時間を確保したりこういった経験を積むのが難しいと感じているかもしれません。
そうなると自由時間、すなわち業務前後や休日に勉強するしかありません。
限られた時間での学習は中長期的な取り組みが必要となり、時間がかかります。
だからこそ、早いうちから技術スペシャリストを目指すことが重要なのです。
トラブル対応の視点が広がる
誰でも日々の業務の中で失敗を経験するものです。
その際、上司や先輩から叱られて辛く感じることもあるかもしれません。
しかし、ただ叱られるだけでなく技術スペシャリストを目指すという自覚を持っているとその経験から得られるものが大きく変わってきます。
例えばサーバーやプログラムを誤って停止させた場合、ログ確認やマニュアルの見直し、リカバリー手順の重要性が実感できます。
このような経験が技術者としての成長につながります。
マネジメントにも技術スキルは不可
最終的にマネージャー以上を目指すとしても技術スキルは欠かせません。
情シス部門のマネージャーにはシステムの安定運用を維持しながら新しい技術やプロジェクトの導入をリードする力が求められます。
技術スキルがないと安定したシステムを見極められず、不安定な構築になりかねません。
また、優先すべきことが判断できず手直しが増えてプロジェクトの遅延につながることも。
そんなマネージャーには、誰もついてきません。
転職しやすくなる
スペシャリストでなくても技術スキルやそれを学ぶ意欲が転職に大きな影響を与えます。
採用側から見ると、職務経歴書に「ベンダー管理」「ヘルプデスクの一次対応」「PCやタブレットのキッティング」「基幹システムの運用」しか書いていないのでは、向上心が見えにくく一緒に働きたいと思うのは難しいです。
しかし学びながら技術を習得している姿勢が見えると、採用側の関心を引きます。
これから紹介するスキルを身につければ将来的な転職で選ばれる立場ではなく、選ぶ側に立つことができるでしょう。
どんな技術を深めるべきか
インフラ系
NW、サーバー、仮想化、セキュリティ関連のスキルは必須です。
システムの構築から保守、運用、さらには関連する機器の更改まで自分で完結できると強みになります。
クラウド系
インフラと似ていますがクラウドの知識やスキルも重要です。
オンプレ回帰も一部では見られますが、クラウドは不可欠な技術。
適切なサービス選択やセキュリティに配慮した設計スキルが今後の武器となります。
プログラミング
これからの情シスにはプログラミングの知識が求められます。
特にPythonは自動化やDX推進において習得すべき言語です。
自動化は情シスにとって必須のスキルであり、ぜひ身につけてほしい技術です。
それに加え、最低限のスクリプト作成やシステム実装ができることでさまざまな場面で役立ちます。
機械学習
少しハードルは高いですが、機械学習やAI技術を習得できると非常に強力です。
業務のデータ分析を通じてDX化を進める中で、機械学習の知識は周囲からの評価を大きく高めるでしょう。
まとめ
本記事では、若手の情シスの皆さんに技術スペシャリストを目指してほしいというメッセージをお伝えしました。
また、将来情シスの技術者スペシャリストとして活躍するために必要なスキルも紹介しています。
技術を磨き、自信を持って日々を過ごしてもらえたら嬉しいです。
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